女主人公ラノベ探索記その3『銃とウサギとツインテール』
主人公が女の子のライトノベルを探して読むことが僕の趣味のひとつとなっている。
女主人公のライトノベルはめちゃくちゃ珍しい。僕はそんなにたくさん読書するわけでもないので、こうして探し出して読んだ作品は結構心に残ったりする。
そんな作品について、話したいけど話し相手がいないのでここに書いていく。できる限りネタバレはしないけど、物語の核心に触れない程度の微ネタバレはあるかも。
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『銃とウサギとツインテール』
著者は飯山満さんという方。ライトノベルを書くだけでなくエロゲ業界でも活動している。最近だとメルキスやSummer Pocketsという作品に関わっているらしい。
エロゲに明るくない僕でも上記のメルキスとSummer Pocketsのタイトル名は聞いたことがあるので、多分有名な作品なんだと思う。ちなみに調べてみたら、Summer Pocketsはエロゲじゃなくて全年齢向けの作品らしい。
そんな人が書いた『銃とウサギとツインテール』は、女性記者がJKに振り回される話。
表紙のピンク髪のキャラが主人公。童顔で中学生に間違えられることもある、26歳の記者である。
銃器の所持を許可された高校があり、主人公は取材のため生徒のフリをして潜入する。そして、ある生徒たちにバレて色々となる話。
メインキャラが見事に女の子しかいない、典型的な萌えアニメみたいな作風。タイトルにもあるように銃が登場するんだけど、モブを大量に倒すシーンでも血とか死とかの重い話は出てこない。わりと明るい空気感で進む。
作者はあとがきで「B級アクション映画と萌を融合させたような、非常識でちょっとアレな作品」って言ってた。
B級アクション映画を見たことはないけど、美少女たちが大暴れして敵を倒していくこの作品は「B級アクション×萌」に間違いないと思う。
ちなみにツインテールについてはほとんどタイトルだけ。作中で言及されるのは1,2回程度で、読み終わってから「あれ、全員ツインテールだったんだ」って思った。
銃とウサギとツインテール、中身的には銃とウサギって感じなので、特定の髪型にだけ興奮するタイプの性癖を持っているなら、その期待には応えられないと思う。
ちなみにウサギっていうのは表紙にいるキャラクターたちのチーム名みたいなものである。
『銃とウサギとツインテール』はキャラクターが魅力的な作品。ストーリーよりもキャラクターのやり取りを楽しむ作品だと感じた。
会話のテンポがめちゃくちゃよくて、さすがはPCゲーム作ってる人だなぁって思った。僕は表紙の左上にいる女の子が好き。響ちゃん。めっちゃかわいい。
主人公の一人称視点のパートはちょっと癖があって、人によっては読みにくいかも。僕も最初は苦手に感じた。
あと、キャラクターの性格や戦い方にかなり個性がある。個性がありすぎて1回読んだだけじゃ頭に入り切らず、思わず2周目に突入した。新たな発見があり、2周目も楽しく読めた。
銃とウサギとツインテール、面白かったのでみんなも読んでくれ。
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